皆さん,こんにちは!
M2の設樂です.
7月22日から23日までJAXA宇宙研でアストロダイナミクスシンポジウムが開催され,本研究室からはM1 中村壮児が「超小型衛星を用いたスターシェードの技術実証とその軌道検討」というタイトルで発表し,自分も聴講に行ってきました.
アストロダイナミクスシンポジウムは初代はやぶさのPMであるJAXAの川口先生がコーディネーターを務められ,堅苦しい学会というよりは活発に議論する場として,毎年宇宙研で開催されています.
実は宇宙研に行くのは初めてだったので,新鮮でした.
私達は初日の22日に行きましたが,発表内容としては先日2度目のタッチダウンを成功させたはやぶさ2についてや可変構造を用いて姿勢制御を行うトランスフォーマーについての発表が多かったです.

特にはやぶさ2のPMである津田さんの発表では第1回タッチダウン運用について,苦労した部分やそれを乗り越えて成功させたこと等,非常に面白い内容でした.
何より話し方がとても落ち着いていて,話も分かりやすく,話し方って大事だなあとしみじみ思ってしまいました.
個人的には形状記憶合金ワイヤーアクチュエータを用いて膜構造の形状補正を行うという発表が興味深かったです.
まだ検討段階とのことでしたが,スターシェードやアンテナ等,軌道上で形状を補正したいときに使いたいなあと思いました.
壮児の発表は,本来は数十m級の構造が必要となるスターシェードミッションを,超小型衛星を用いて10m級の構造で技術実証する際のミッション設計と軌道の検討を行ったというものでした.
質疑応答では,まだあまり検討が進んでいない推進系等の意見を頂いたので,これからの設計に活用していきたいです.
最後にM-Vロケットの前で記念撮影!

(小っちゃくて誰だか分らんな...)

それではまた!
P.S.
今回から研究室の前に学会ポスターを貼りだして,誰がどんな発表をするのかを書いています.
興味のある学会があれば,是非とも聴講に行っていただけたらなと思います.
次は柴山大先生の構造強度ですね.
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